コンピュータ/サーバ
HP ProLiant Microserver †
概要 †
- HP ProLiant Microserverに関してあれこれ
新型のTurionモデルについて †
- 2011/9/29よりHP ProLiant Microserverに4種類の新ラインナップが追加された
CPUの違い †
- 旧型モデルと新型モデルに搭載されているCPUは以下のとおりである。また、それぞれ組込み向けCPUであるが、データシートよりモバイル向けCPUと同一機種と思われる型番を見つけた。違いとしては組込み向けは最高動作温度が規定されてる。ちなみに余談であるがHPの各種ドキュメントにはN36LのTDPが15Wと記載されているが12Wが正しい。(参照 : AMD - Serving Next Generation Point of Sale Applications)
- AMD Athlon II Neo N36L (1.3 GHz,12W,2MB)
- = AMD Athlon II Neo Dual-Core Mobile K325
- AMD Turion II NEO N40L (1.5 GHz,15W,2MB)
- = AMD Turion II Neo Dual-Core Mobile K625
- PassMark - CPU Benchmarks - List of Benchmarked CPUsより、K325及びK625のPassmark CPU Markスコアが記載されている。それぞれ783、935となっており、新型モデルでは約20%性能向上していることが分かる。これは新型モデルでは動作周波数が約15%高いことに加え、Turionでは128bitの浮動小数点演算器が搭載されているのが要因であると考えられる
CPU名 | CPU Mark |
Intel Core2 Duo U9400 (1.4GHz,3MB,10W) | 1143 |
AMD Turion II Neo Dual-Core Mobile K625 (1.5 GHz,15W,2MB) | 935 |
Intel Pentium D (3.4GHz) | 933 |
AMD Athlon II Neo Dual-Core Mobile K325 (1.3 GHz,12W,2MB) | 783 |
Intel Atom D525 (1.8GHz,13W,512kBx2) | 712 |
Intel Atom Z530 (1.6GHz,2.2W,512kB) | 297 |
ドライバ †
- Windows Server 2008 R2 (x64)を対象とする
- クリーンインストール時に既に全てのデバイスに対してWindows標準のドライバが適用されている
チップセット (AMD RS785E/SB820M) †
リモートアクセスカードを使用する場合はこの作業は不要
- AMDの公式HPの右上の[Find a Driver]から、
- Component Category : Embedded Graphics
- Product Line : Radeon Embedded
- Product Model : AMD 785E | SB8X0 Chipset
- Operating System : Windows 7 - 64 Bit
- を選択し、[View Results]をクリック
- 下のほうにAMD Embedded GPU and Chipset Vista/Win7 Driverがあるので、[Download]をクリック
- このインストーラでインストールされるドライバ及びソフトウェアは以下の通り
- AMD Catalyst インストール マネージャー
- Microsoft Visual C++ 2010 Redistributable 64bit
- AMD SATA AHCI ドライバ
- 何故かAHCIとして認識されなくなってしまうので、チェックを外すこと
- AMD USB フィルター ドライバ
- Catalyst Control Center
AHCIドライバ †
- Windows標準のStandard AHCI 1.0 Serial ATA Controllerのままでも良いが、パフォーマンスの向上が期待できるAMD純正のドライバを使用したい。しかしながら、上記のチップセットドライバからインストールされるAHCIドライバは正しく動作しない問題点がある。
そこで、代替ドライバとして、チップセットとして同様にSB820Mを採用しているZOTAC M880G-ITX WiFi(M880GITX-A-E)のドライバが利用できるので、ZOTACの公式HPからダウンロードを行う。(参考 : 2011-08-04 - にゃののん日記)
デバイスマネージャーの[IDE ATA/ATAPI コントローラ]の[Standard AHCI 1.0 Serial ATA Controller]のドライバーを、780raid.zipにあるRAIDドライバ(Vista_Win7\x64)に更新する。 書き込みパフォーマンスが著しく低下する現象が認められたので別の方法を以下に示す
- 試行錯誤の結果、HP公式HPのMicroserver用に用意されているAMD AHCIドライバが一番性能が良かったので、ダウンロードの後、デバイスマネージャーの[IDE ATA/ATAPI コントローラ]の[Standard AHCI 1.0 Serial ATA Controller]に対して更新を行う
- アーキテクチャに互換性がないと言われて更新ができない場合は、ZOTAC M880G-ITX WiFiのAHCIドライバを一回適用した後に、再度HPのAHCIドライバを適用すれば良い
- ちなみにAMDの公式HPからAHCIドライバ(分かりづらいので「AMD RAID/SATA Drivers」で検索すると良い)をダウンロードし更新を行ったが、そちらはHP公式で入手できるものと比べ、4K QD32の性能が低かった
- 後で気づいたが、どうやらAMD AHCIドライバはSMARTが取得できない仕様となっている。パフォーマンス向上を期待してAMD AHCIドライバを用いるかどうかは要検討である
ディスプレイ (リモートアクセスカード, ASPEED AST2150) †
ネットワークコントローラ (NC107i) †
- NC107iはBroadcom NetXtreme BCM5723 Gigabit Ethernet PCIeと同一チップらしいので、Broadcom公式HPからBCM5723用ドライバをダウンロードして更新
OSの設定 †
デスクトップの設定機能(個人設定)を追加 †
- [サーバー マネージャー]から[デスクトップ エクスペリエンス]を追加
リモートデスクトップ †
- コンピューターのプロパティを開き、[リモートの設定]から接続の許可を設定する
-[サーバー マネージャー]から、[リモート デスクトップ サービス]を追加する
Internet Explorer 8 セキュリティ強化の構成の解除 †
- [サーバーマネージャー]→[IE ESCの構成]を開き、両方オフにする
オーディオ有効化 †
- サービス(services.msc)を起動し、[Windows Audio]のプロパティより、[スタートアップの種類]を[自動]にする
各種Tips †
リモートアクセスカードの利点 †
- キーボード、マウス、キーボードなどの入出力装置不要になり、電源とLANケーブルのみで運用が可能
- リモートで操作中にネットワーク周りがいじれる。(リモートアクセスカードは独立したI/Fを持っているので、データ通信用のI/Fの状態に影響されない)
- カーネルパニックやブルースクリーンになってしまっても、クリック一つでネットワーク越しにリブート可能
- ネットワーク越しにBIOSの設定が可能
- リモートアクセスしているクライアント側から、物理的なCDやISOイメージなどのマウントが可能
USBキーボードが無い †
- リモートアクセスカードがあり、且つルータのDHCPからMicroserverのリモートアクセスカードへ割り当てられるIPアドレスが分かるのであれば、ブラウザ経由でセットアップが可能
リモートアクセスカードのログインに失敗する †
- Firefoxでうまく動作しない様子。Internet Explorerから正常ログイン可能。